「そろそろ課長どう?」と言われた帰り道、なぜか足取りが重い。ありがたい話のはずなのに、素直に喜べない自分に戸惑っていませんか。謙虚だとか、自信がないとか、そんな言葉で片づける前に、その違和感の中身を一緒に見ていきます。
先に言います。昇進の打診に迷う理由は、多くの場合謙虚さの欠如でも自信のなさでもありません。これまで力を発揮してきた動き方と、管理職という役割で新しく求められる動き方のあいだに、構造的な“ズレ”があるだけのことがあります。迷いを「向いていない証拠」と決めつける前に、まずはズレの正体を分けて考えることが近道です。
昇進の打診に迷うと、「謙虚すぎる」「自信がないだけ」「やる気がない」と見られがちです。断ろうものなら、もったいないとまで言われることもあります。
たとえば、こんな場面。上司から「そろそろ課長どう?」と言われ、「ありがとうございます、少し考えさせてください」と答えた。でも帰りの電車の中で頭に浮かぶのは、「本当にやりたいのか、自分でもよくわからない」という言葉——。これは意欲の問題ではありません。
実務で成果を出す力(精度で積み上げる・目の前の課題を仕上げる力)と、人を動かし任せる力(方針を決め、采配する力)は、そもそも別の動き方です。これまで評価されてきたのは前者の力だったのに、昇進で急に後者を求められると、「うまくいくか分からない」という違和感が迷いという形で出てくることがあります。「役割が変わる」ことは、「動き方が変わる」ことでもあるのです。
脳命算は、生まれ持った気質(命式)と、いまの脳の使い方(脳タイプ診断)を突き合わせ、そのあいだの「ズレ」から迷いや違和感の構造を言語化する自己理解の枠組みです。
脳タイプは社長脳・職人脳・企画脳・人柄脳の4つ。優劣はなく、力の出る順序が違うだけです。方針を決め采配する動き方が自然と前に出る傾向の人もいれば、実務の精度で力を発揮する動き方が先に出る傾向の人もいます。実務型の力の出し方をしてきた人ほど、決断・采配型の動き方を急に求められる場面で迷いが強く出やすい傾向があります。脳タイプ診断は、脳科学の考え方をベースにした“いまの動き方”の測定であり、どのタイプが管理職に向く・向かないという優劣を示すものではありません。
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昇進の打診に素直に喜べないのは、自信のなさでも謙虚さの問題でもなく、これまでの力の出し方と、新しく求められる動き方のあいだの構造的なズレであることがあります。迷いを「向いていない証拠」と決めつける前に、まずは自分の力が出る方向を言葉にしてみてください。
※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。