「早く決めて」と、また言われた。ランチのメニューから仕事の企画案まで、決めるのに人より時間がかかる。急かされるたび、自分の性格を責めていませんか。
先に言います。決めるのが遅い原因は、多くの場合意志の弱さでも、性格の欠点でもありません。情報や周囲への影響を厚く確かめてから動く傾向と、いま求められている決断の速さが、ズレているだけのことがよくあります。先に要るのは決断力の訓練ではなく、自分がどの手順で決めているかを知ることです。
たとえば、こんな場面。会議で「A案かB案か、今日決めましょう」と言われた瞬間、頭の中に浮かぶのは「でも、C案の可能性もあるのでは」「B案には誰かの反対が出ないか」といった追加の確認事項。結論を出そうとするほど、確かめたいことが増えていく——。
これは優柔不断という性格の欠点ではありません。「早く仮決めして、走りながら直す」人と、「情報や影響範囲を確かめてから決める」人。この2つは、決断までの手順がそもそも違うのです。前者は決断そのものに力を使い、後者は決断の“材料集め”に力を使う傾向があります。周囲が前者のペースを基準にしていると、後者の丁寧さは「遅い」と映りやすくなります。
これを「決断力のなさ」「自信のなさ」で片づける前に、まず自分の決め方の手順を見たほうが早いのです。
脳命算は、生まれ持った設計(命式)と、いまの脳の使い方(脳タイプ診断)を突き合わせ、その「ズレ」から“頑張っても報われない構造”を言語化する自己理解の枠組みです。
脳タイプは社長脳・職人脳・企画脳・人柄脳の4つ。優劣はなく、比率が違うだけです。たとえば「本質をつかんで即断する」動きが出やすい人がいます。一方、「精度を確かめてから動く」「周囲の気持ちを汲んでから決める」動きが出やすい人は、決断までに一手間かかりやすい。これは慎重さという強みの裏返しでもあります。だからこそ、自分がどの手順で決めているかを知っておくと、急かされたときの対処も選べるようになります。
「決断力を鍛える」前に、確かめたいのは次のことです。
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「決められない」は欠点の名前ではなく、決め方の手順の違いです。手順が分かれば、急かされたときの対処も、決める場面の選び方も変えられます。
※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。