「また時間を見誤った」「次こそ早めに」と思っても、なぜか同じことが繰り返される。本人はサボっているつもりも、適当にやっているつもりもないのに、見積もりだけがいつも外れてしまう。そんな感覚を抱えている人は、少なくありません。
時間の見積もりが甘くなりやすいのは、だらしなさや危機感の不足というより、「作業そのものにかかる時間」と「作業の前後に発生する確認・調整の時間」を、同じ解像度で見ていないために起こりやすい傾向だと考えられます。脳命算の視点では、これは先天的な資質(命式)と、今その人が実際にどちらの力を多く使っているか(脳タイプ)のズレとして説明できる一例です。性格そのものを直そうとするより、見積もりの「立て方」を変える方が、現実的な対処になりやすいです。
「見積もりが甘いのは、経験不足か、危機感が足りないせい」。そう見なされがちです。本人も「次はもっと早めに動こう」と反省しますが、しばらくすると同じことが起こります。
実際には、問題は経験の量よりも、「作業に入ってから」と「作業に入る前」で、力の使われ方が違うことにあると考えられます。目の前の作業に入ると集中力が高まり、質も上がりやすい人ほど、作業を始める前にいったん距離を取って、全体の時間を外側から見積もるという視点に切り替えにくいことがあります。
たとえば、上司から「この資料、3日あればできるよね?」と聞かれた場面を考えてみます。頭の中には「集中してやれば1日で終わる」というイメージが先に浮かび、そのイメージのまま「はい、3日あれば大丈夫です」と答えてしまう。ところが実際に手を動かし始めると、想定していなかった確認のやり取りや、関係者への相談の往復が挟まり、気づけば3日目の夜に「すみません、もう少しだけお時間いただけますか」と伝えることになる。
ここで起きているのは、意志や注意力の弱さではなく、作業の「中身」は正確にイメージできる一方で、作業の「外側」にある段取りや周辺時間を、同じ精度で見積もれていないというズレです。集中して力を発揮しやすい人ほど、むしろこの傾向が出やすいとも言えます。
脳命算では、生まれ持った気質の傾向を表す「命式」(算命学という占術をベースにした考え方です)と、いまその人が実際にどちらの力を多く使って動いているかを表す「脳タイプ」(脳科学の考え方をベースにした、今の状態に近い分類です)を突き合わせ、そのズレから「頑張っても報われない構造」を言語化するという考え方を軸にしています。見積もりの甘さも、どちらが優れているという話ではなく、力の出る順序や向きの違いが、場面によって見積もりの精度に影響している一例として捉えています。
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※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。
時間の見積もりが甘くなるのは、意志の弱さではなく、「作業の中身」と「作業の外側」を同じ解像度で見ていないという構造上のズレによるものだと考えられます。見積もりを分けて書き出す、過去の実績を1件思い出す、余白をルールとして足す──この3つは、性格を変えずにできる対処です。自分がどちらの力を多く使いやすいのか気になった方は、無料診断で確かめてみてください。