一人で任された作業は、早く正確に仕上げられる。なのに「もっとチームで」「途中でも共有して」と言われる場面になると、急に消耗してしまう。協調性がないつもりはないのに、なぜか浮いてしまう——そんな感覚を抱えている人は、少なくありません。
先に言います。この疲れは、性格や協調性の問題ではなく、「力が出やすい作業の単位」と「求められている働き方の単位」がズレていることで起きている傾向があります。一人で区切りをつけてから出す形で力が出やすい人に、常にこまめな共有を求める働き方を重ねると、同じ成果を出すためにより多くのエネルギーを使うことになります。大事なのは、チームプレーが苦手な自分を直すことではなく、どの場面で一人の時間を確保し、どの場面だけ合わせるかを自分で決めていくことです。
たとえば、こんな場面。企画書を一人で仕上げている最中に、「進捗どう?とりあえず今のところまでチームに共有して」と声をかけられる。本人としては「完成させてから見せたい」状態なのに、途中の段階で出すことを求められる。渡した瞬間に「ここはこうした方が」「もっとこうでは」と複数の意見が重なって返ってくると、一気に収集がつかなくなる感覚に陥る——という場面は、珍しくありません。
あるいは、チームランチや懇親会のあと、周りが「楽しかったね」と言っている一方で、自分だけぐったり疲れて次の日まで響いている、という違いもよく聞かれます。
よくある誤解は、これを「協調性がない」「自己中心的」で片づけてしまうことです。でも、実際には力の出し方に「人と一緒に確認しながら進めると安定する」傾向と、「一人でひとまとまりに仕上げてから人に合わせる方が安定する」傾向という違いがあると見ることができます。求められている働き方の単位(こまめな共有)と、本人の力が出やすい単位(ひとまとまりの完成)がズレているため、同じ作業でも人より多くのエネルギーを使うことになる——これが疲れの構造です。
脳命算は、生まれ持った力の出方の設計図(先天・算命学ベース)と、いまの脳の使い方の傾向(現在・脳科学の考え方をベースに)を分けて見ており、この二つの間に生まれる「ズレ」が、ちゃんとやっているのに評価されない・疲れる、という感覚につながっている場合がある、と考えています。
脳タイプは社長脳・職人脳・企画脳・人柄脳の4つで、優劣はなく、力の出る順序が違うだけです。一人で積み上げる場面で力が出やすいか、人とやり取りしながら確かめる場面で力が出やすいかも、その順序の一部として見ることができます。どちらが優れているという話ではなく、どの単位で働くときに自分の力がもっとも素直に出るか、という傾向の違いです。
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※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。