休みの日のはずなのに、気づけば仕事のことを考えている。予定を詰め込んでも、何も入れずにのんびりしても、どちらも「ちゃんと休めた」という感覚が薄い。月曜の朝、また疲れたまま一週間が始まる——そんな感覚に、心当たりはないでしょうか。
結論から言うと、休んでも疲れが取れない状態の多くは、根性や自己管理力の問題ではないという考え方があります。生まれ持った気質が求める回復の仕方と、いまの脳の使い方が選んでいる休み方が、ズレていることが、ひとつの要因として考えられます。刺激や変化によって力が戻りやすい傾向の人が、何もしない休み方を選んでいると、休んでも物足りなさが残りやすくなります。逆に、落ち着いた環境で力が戻りやすい傾向の人が、予定を詰め込む休み方を選んでいると、休日の後にも疲労感が残りやすくなります。
「休み方が下手」と言われると、休む技術や習慣の問題だと捉えられがちです。もっと予定を減らせばいい、もっとしっかり寝ればいい、という助言を受けることもあるかもしれません。ただ、多くの場合、すでに「休もう」とする努力自体はされています。問題は、選んでいる休み方の方向と、本人の力が回復しやすい方向が逆になっていることにある、という可能性です。
たとえば、休日に予定を入れず「今日は何もしない」と決めて家で過ごしたのに、夕方になるほど「結局何もしてない」と手持ち無沙汰を感じ、むしろそわそわしてしまう——という場面。逆に、友人と予定を詰め込んで楽しく一日を過ごしたはずなのに、日曜の夜になると「今日も休めた気がしない」と感じてしまう——という場面。どちらも「自分は休み方が下手だ」という結論にたどりつきやすいですが、構造として見ると、回復のスイッチが入る条件と、選んだ休み方の方向が、逆だった可能性があります。
脳命算では、生まれ持った気質の傾向を読む命式(算命学という占い由来の技法をベースにしています。このことは隠しません)と、いまの脳の使い方の傾向を言葉にする脳タイプ診断(脳科学の考え方をベースにしていますが、「証明された」ものではありません)を重ね合わせ、その二つの「ズレ」から、頑張っても報われない・休んでも疲れが取れないといった感覚の構造を言語化する自己分析の枠組みを採用しています。
力の出し方に方向性があるのと同じように、回復の仕方にも、人によって力が戻りやすい方向の傾向があると脳命算では捉えています。だからこそ、「休み方」の種類を増やすより先に、自分がどちらの方向で力が戻りやすい傾向にあるのかを知ることが、遠回りを減らす一歩になる場合があります。
休んでも疲れが取れないのは、気力や根性の問題というより、回復の仕方と選んでいる休み方の「ズレ」が関係している可能性があります。まずは、自分がどちらの方向で力が戻りやすい傾向にあるのかを知ることから始めてみてください。
※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。