なんでもそこそこできてしまう。資料も作れるし、進行管理もできるし、ちょっとした調整ごとも任される。でも「あなたの強みは?」と聞かれると、これというものが浮かばない——そんな“器用貧乏”のしんどさを抱えていませんか。それは能力が浅いからではなく、力の出し方の“型”が理由であることが多いです。
器用貧乏は、能力が浅いということではありません。複数の力を同時に、そこそこ高い水準で動かせるという傾向であることが多く、ひとつの技能を尖らせる働き方の“ものさし”だけで測ると、強みが見えなくなるだけです。大事なのは「何が得意か」を一点で探すことではなく、「どんな組み合わせで力を出しているか」を見ること。当てはまり方には個人差があります。
「特技がひとつもない」「何かを極めていない」ことが問題だと思われがちです。上司に「君の専門は?」と聞かれて、資料作成もできるし、進行管理もできるし、ちょっとしたデザインの手直しも、急な営業同行もできる——と答えると、「便利だけど、結局何が武器なの」という顔をされる。職務経歴書を書くときも、できることを並べるほど「浅く広く」に見えてしまい、逆に自信をなくしてしまう人もいます。
でも実際には、複数の作業を同時並行で動かせること自体が、多くの人にとっては簡単ではない力です。問題は能力ではなく、評価の“ものさし”が「深さ(ひとつをどこまで掘れるか)」を基準にしていることが多いという構造にあります。「広さ(同時にいくつ動かせるか)」で力を出すタイプは、その基準では測りにくく、結果として「器用貧乏」という、実態より軽く見える言葉で片づけられてしまうのです。
脳命算は、生まれ持った気質の傾向(命式)と、いまの脳の使い方の傾向(脳タイプ)を突き合わせ、そのズレから“頑張っても報われない構造”を言語化する自己分析の枠組みです。器用貧乏に見えやすい人の中には、複数の資質が偏りなく出やすい傾向や、状況ごとに力の出しどころを切り替えやすい傾向を持つ人がいます。これは優劣の話ではなく、社長脳・職人脳・企画脳・人柄脳という4つの脳タイプのうち、どれか一つに寄せて測ろうとすると、うまく当てはまらないというだけのことです。
「深さで測る」ものさし自体が、あなたの力の出方と噛み合っていなかった——そう捉え直すと、「直すべき欠点」ではなく「言葉にできていなかった型」として、自分の強みを見直せます。
精神論ではなく、次の3つを手を動かして試してみてください。
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※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。