「そんなことない」が、先に出る。「すごいね」「頑張ってるね」と言われても、心のどこかで否定してしまう。素直に受け取れず、お世辞かもと勘ぐったり、褒められるほど次のハードルが上がる気がして身構えたり——そんな自分に、少し疲れていませんか。
先に言います。褒め言葉を素直に受け取れないのは、謙虚さの表れでも、自己肯定感が低いという“性格の欠陥”でもありません。多くの場合、外からの評価をどう処理するかという「型」と、その言葉が飛んでくる場面の「型」がズレているだけのことがあります。褒め言葉を一度疑ってしまう反応にも、ちゃんと理由があります。まずはその構造を知ることから始めましょう。
たとえば、こんな場面。上司から「この資料、よくまとまってるね」と言われた瞬間、頭の中では「たまたまです」「まだ粗いところがあります」という否定の言葉が先に浮かぶ。素直に「ありがとうございます」と言えたらいいのに、なぜか一歩引いてしまう——。
これは謙遜のしすぎだけの話でも、自信のなさだけの問題でもありません。人には、外からの評価や言葉を受け取るときの“くせ”があります。結果や成果を積み上げることに力が出やすい人は、感情のこもった評価の言葉そのものを判断材料としてうまく扱えず、反応に困ることがあります。一方、場の空気や人からどう見られるかに敏感な人は、褒め言葉の裏にある“次への期待”や“お世辞かも”を先に読み取ってしまう。だから、素直に喜ぶ前に身構えてしまうことがあります。
よくある誤解は、これを「性格が卑屈だから」「自己肯定感が低いから」のひと言で片づけてしまうことです。でも、力の出る方向に人それぞれの型があるように、評価の受け取り方にも型があります。責める前に、まず構造を見たほうが早いのです。
脳命算は、生まれ持った設計(命式)と、いまの脳の使い方(脳タイプ診断)を突き合わせ、その「ズレ」から“頑張っても報われない構造”を言語化する自己理解の枠組みです。
脳タイプは社長脳・職人脳・企画脳・人柄脳の4つ。優劣はなく、比率が違うだけです。たとえば「精度で積み上げる職人脳」は、結果そのものを判断材料にする傾向が強く、感情のこもった褒め言葉をどう扱えばいいか戸惑いやすいことがあります。「場を支える人柄脳」は、人の反応に敏感な分、褒め言葉の裏を読みすぎてしまう傾向があります。どちらが良い・悪いという話ではなく、外からの評価をどう受け取りやすいかという“型”が、もともと違うだけです。型が分かると、身構えやすい場面を先回りして選べるようになります。
「もっと自信を持とう」という精神論の前に、試せることがあります。
※ 本コラムは自己理解のための情報提供であり、運命・吉凶・優劣を断定するものではありません。当てはまり方には個人差があります。